Chief blog塾長ブログ

2024.04.11

まず教科書を!話はそれからだ。

小学校で覚えることになっている英単語は600-700語程度です。多いですよね。小学校でこの語数を覚えた上で、中学校で英語を勉強することになっています。そして中学校で覚える英単語は1600-1800語。トータルで2200-2500語を学ぶことになっています。ちょっと前まで中学校3年間で学ぶ英単語は1200語程度だったことを考えると、中学生の負担は大きくなっています。

英文法も変わりました。

  • SV( I live in Chiba.)
  • SVC ( I am a student. / I am tall. )
  • SVO ( I play the guitar. / I know him. )
  • あいさつの表現
  • excuse me,I see,I’m sorry,thank you,you’re welcomeなどの慣用表現
  • 肯定及び否定の平叙文( I am(am not) a student. / I like (don’t like) cats.)
  • 肯定及び否定の命令文( Come here. / Don’t come here. )
  • how,what,when,where,who

これらは、小学校で学ぶことになっています。(定着している分からないけど)

そして、中学校では高校で勉強していた文法を学びます。

  • SVO1 that S’V’ / what S’V’  (I told him that he wasn’t working hard.)
  • SVO V(do) ( I made my son wash this car.)
  • S is 形容詞 that S’V’ ( I’m sure that he will come.)
  • 現在完了進行形 (I’ve been studying English for three hours.)
  • 基本的な仮定法 ( If I knew his LINE, I could send him a message.)

ざっと見ただけで、これだけ負担が大きくなってきています。

この結果、教科書が難しくなっており、「教科書だけでは受験に対応できない」というのは昔話です。「まず教科書を!話はそれからだ」

2024.04.10

小学校からの学習習慣を!

学習習慣は大切です。学習の動機付けとして「受験」というのは、確かにあります。これは大人でも同じですよね。自分の教養を高めようと思って勉強するよりも、仕事に必要に迫られて勉強する方が多いです。

ただ、「受験」だけを意識すると、受験勉強が終わると学習習慣が失われてしまいます。高校入学後、大学入学後、もしくは社会人になってから本も読まない、勉強もしなければ、その人が受験勉強で経験した学びは残念なものだとしかいいようがないと私は思います。学んだり、挑戦したりしている人の顔つきと、そうでない人の顔つきは違うことは社会人の皆さんは分かるでしょう。

この学習習慣は小学生の時から重ねることを勧めます。思いつく理由を徒然にあげます。

  • 中学校に入ると小学校の時よりも忙しくなります。部活動や勉強の量が大幅に増える
  • 思春期に入ると、「思っていること」と「行動すること」の間に差が出てきて、素直に勉強に取り組みにくくなる
  • 小学生の時の方が、行動が習慣化しやすい
  • 小学校5年生の算数の【割合】で分からなくなり、そのまま中学校の数学に苦手意識を持つ。
  • 小学校レベルの漢字や語彙力が身についておらず、中学国語→高校現代文で苦しむ

中高生を見ていると、このように思います。算数と国語だけでも構わないので、小学校からの学習習慣をつけることをおすすめします。

 

2024.03.26

高校2年生にとっての英語学習

高校2年生といっても英語力は千差万別です。当然ですよね。当塾に来る高校2年生は、「GMARCHはしっかりとした上で、私立はワンチャン早稲田」だったり、「まだ勉強は始めてないけど、明治や青山を目指す」だったりします。国立は千葉大学志望が数年、続いています。県内のトップ校ではないけど、「準トップ高校」の生徒が多い印象です。

そのタイプの高校2年生が受験勉強を始めるにあたり何を勉強した方がいいかを紹介します。

1.語順の把握

これは、「文型」と似ていますが、私の発想は少し異なります。学校の教科書では、SVOC(M)で教えますし、それは正しいのですが、集中していないとSVOとSVCの段階で理解が疎かになります。だからつぎの流れで覚えます。

  • 英文はSV/SVO/SVOO/SVOCSVCとの2種類に分かれる
  • 英文にはどこ/どのように/いつ/理由がその「おまけ」につく
  • 疑問詞にするとwho・what / V / who・what / where・how・when・whyとそれぞれ対応する
  • そして「名詞とはしりとりで使える語」でありその名詞がSOCになり、 where・how・when・whyは副詞と呼ぶ
  • 形容詞は、He is a young boy.とHe is young.の2種類に分かれる
  • 動詞はOを必要とする他動詞と、必要のない自動詞とに分かれる

ちなみに、これが分からないと不定詞や関係詞につながりません。不定詞や関係詞が分かると英文は読みやすくなります。

2.基本英文の暗唱

「やり直し英語」で失敗する人は、細かすぎる英文法から学ぼうとする傾向があります。たとえば現在完了であれば、「現在のhaveは、○○という状況を持っているという意味の助動詞であり、完了・経験・継続のどれで使っているかを相手に伝えるために副詞がある」という基本が身につく前に、「アメリカでは少し前に完了したばかりのことに過去時制を使うことが多い」だとか、「副詞節の現在完了は未来完了である」「現在完了進行形の2つの用法」という「高度な英文」に入ろうとします。基本が身につく=基本英文の暗唱と割り切って暗唱するといいです。ちなみに、基本英文の暗唱におすすめなのは、次の2冊。

 

3.長文読解と音読

何を選ぶかが極めて難しい。自分にあったものを探せばいいのですが、「自分に合ったもの」を探すことが難しい。単語レベル、文法構成、音読できるか、音声ファイルがついているかなど難しいですよね。ただ、これをなんとかみつけて、音読は1長文につき30回以上行いましょう。物語的な文であれば目の前に人をイメージしてその人に伝えるように、論説的であればアナウンサーになったつもりで、相手に伝えるのがコツです。

ちなみに、当塾では単語選びをしっかりとした上で、chatGPTを使ってオリジナル英文を作り始めました。優秀なチューター(卒業生の学生スタッフ)がこれを作っています。長文は版権の問題が難しいのですよね。ネットから拾ってきてもダメだし、大学入試であれば2次利用が認められていないケースがあるし。大手さんでは、ようやうイグザムでの問題作りを止めたところもあるみたいだけど、著作権・版権の理解が低いことは、教育を仕事とする上で私は大切にしたいところです。

 

これらが、英語的基礎体力作りです。この「基礎体力」をつけた上で、ようやく英語学習に繋がるのですが、その「学習マップ」を作り始めました。完成したら公開します。

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