Chief blog塾長ブログ

2017.04.20

学校と塾との授業の違い

いちばん大きい違いは、授業の長さと回数。当然といえば当然なのですが、野球でいうならば先発と抑えのような違いです。

学校で授業をしていたときには、50分という枠組み、かつ、40人という大人数(?)授業(学習意欲の高い生徒低い生徒)、しかも進め方も自分1人ではできずに、周りと進度をあわせながら進めていました。ただ、週4回程度の授業があることは良かったですよね。

一方塾は、英語は週1回のみです。授業時間が2時間30分であり、Sアカデミーは15名までの少人数です。

こんな違いを考えて、いままで授業を組み立ててきましたが、生徒にとって効果のある「違いを生む塾の授業」とは、ちょっと違うんですよね。

 

この頃、学校で教えていたとき以上に、文法をがっちりと勉強させることになりました。ちょうど、グラマーのような授業です。

名詞ってなに? 動詞ってなに? 形容詞は? 副詞は? この4つを「語順」の発想で説明していきます。これが分からなければ、不定詞の名詞的用法や形容詞的用法、副詞的用法って分からないですよね。分からないから、「名詞的用法は『~すること』、形容詞的用法は『~するための』、副詞的用法は『~するために』という意味だ」と覚えてしまいます。これでは、数学の公式を公式として暗記せよ、といっているのと同じです。

現在形って何? 現在進行形ってどういうこと?

後置修飾の発想を持てれば、不定詞の形容詞的用法や、「前置詞句」の後置修飾、分詞や関係詞など説明がつきます。

こんなことは、当然の発想なんでしょうが、「英語の授業は英語で」とか、コミュニカティブな授業を学校でしていると、こういう文法的な部分が抜け落ちているようです。

つまり、学校の授業は自分の授業をセンターに考えいいのですが、学習塾の授業は、学校の授業で抜けている箇所をサポートしていく必要があるようです。

もちろんですが、want to ~を「~したい」と覚えたり、~er than …を「…よりも~」のように、参考書に書いてあるように「公式」としてなぞるように教えるのではなく、生徒が理解できることを信じ、そして理解できるように、本質から教えていくということが、大切なんでしょうね。

「アウトプット」としての過去問題を行うことも大切ですが、「幹」となるべきものがないのに、過去問題を多く繰り返して生徒に学力をつけさせても、その問題から「幹」を見つけられる生徒は多くないと思うんですけど、どうなんでしょうか。