Chief blog塾長ブログ

2017.10.30

危機感煽れば塾屋が儲かる

先日、本社に保険関係の方がお見えになりました。
とても信頼している方からのご紹介なので、いろいろと話していると学習塾の話題に。

「実は、私の前職は○○という学習塾で小学生の会員を増やす担当をしていました。
その結果、私がいた教室では120名が200名まで増えました」

どうやって増やしたの?

「小学校3年生の子どもたちを集めて、難しいテストを受けさせます。
平均点が30点程度でしょうかね。
その裏番組で、保護者説明会で、中学校入試について話をして、
今の学校の勉強だけではなかなか難しいと伝えます」

ふむふむ。

「テスト終了後、理科の実験をします。
それを保護者には後ろから見学してもらいます。
理科の実験ですから、子どもたちは楽しそうに活動し、
それを見る保護者も満足な様子になります」

それで?

「その実験中に、テストの採点をして、
クロージングの時に点数だけ伝えます。
平均点が30点程度ですから、低い点数が出てくるわけです。
『学習診断を受けますか?』と伝えると、ほぼ全員が受けるといい、
学習診断を受けると、そのまま入会します。
こんな活動をして、小学生が200名まで増えたんですよね」

なんだかなぁ。

「私、そういうのがイヤになって、学習塾を辞めました。
友人で、△△にいるのも、塾内の派閥争いに疲れて辞めたし、
そこでは、大学生の講師が保護者面談で高校選びまでしているんですよ。
分からないみたいだけど、本当にそれでいいんですかね」

ネームバリューがあるというか、
県内で古くからある学習塾というか、
ブランディングが上手だというか、
大手はすごいね。