Chief blog塾長ブログ

2018.06.28

中堅の学力の底上げ方法

「脳外科」といっても、
「脳梗塞」「脳溢血」「脳腫瘍」など専門があるように
授業でも得意・不得意の分野があります。

ざっくりいうなら、
学力が高い層、中堅層、下位層のどこを得意とするか、
というのはその先生方の個性です。

高い層も下位層も教えられる先生方はすごいですよね、
本当に尊敬します。

私自身のいちばんの得意なところは、
中堅層から下位層を伸ばすことです。

口でいうのは簡単です。

単語を覚えさせ、
文法を理解させ、
長文を読めるようにすればいい。

しかし、その生徒たちに
どうやって単語を覚えさせるか、
どのように文法を理解させるか、
どうすれば長文を読めるようになるか、
(長文を読むとはどういうこと?)
という「技術」を持っている人は少ないようです。

授業は重ね縫いのようなようなもので、
その授業でどこを復習するか、
その復習の中で、何に気づきを持たせるか、
生徒の表情を見ながら選んでいくことは
技術のひとつです。

それを重ねていくと、
中堅の生徒(センター試験で80-100点)は
伸びていくんですよね。
ここが教材だけでは解決できないところ。
一方通行の授業では解決できないところ。

中堅には「映像授業」ではなく、
ライブの授業が必要だと私が思うのは、
こんな理由です。

2018.06.05

指したい手と指さなければいけない手

羽生竜王のタイトル100タイトルが掛かった名人戦。
解説者が

「先手に指したい手が多いですね」というときは、ほぼ先手が有利。
「後手は忙しくなってきましたね」では、ほぼ後手が不利。

「やりたいことが多い」「やるべきことが多い」とでは、全く違うものです。

学校の先生方の「ブラック」がクローズアップされてきました。

これは先生方にとって、

「やりたいこと」よりも、「やるべきこと」が増えてきたこと、
および、
管理の強化や給与の減少、教諭の減少により、
かつては「ブラックだけど、楽しい」だったことが、
徐々に、「ブラック過ぎて、つらい」になったのでしょうね。

これは、教諭志望の減少、
あえてはっきりいえば、
「学力の高い人が教諭を志望しなくなる」ことを意味しています。

どうすればいいのかといわれても、
10年以上かけてこの状況が生み出されたのだから、
元に戻すのにまた10年以上かかるんでしょうね。