Chief blog塾長ブログ

2021.10.15

『短文で覚える中学英単語1900』が発売されました。

拙著『高校入試短文で覚える英単語1900』は、中学3年生~高校2年生を意識して作ったものでした。しかし、昨年度に読書猿様にご紹介を受けてから、「やり直しの英語」として大人の方に活用されるようになったこともあり、『短文で覚える中学英単語1900』(文英堂)と書名を変え、上梓しました。発売初日から、新宿のブックファースト様では、目立つようにおいていただいて感謝しております。ありがとうございますm(__)m

英文は全く変わっていませんが、「やり直しの英語」には最高の1冊であると自負しています。

20年前には、ほとんどの英語教育関係者にとって「やり直しの英語」など見えない存在でした。大学入試が今よりも激しい時代だったので、「できる生徒」「やる気のある生徒」さえ見ていればいいわけです。しかし当時の私の勤務校は、一般受験で大学を受験する生徒はほぼおらず、その生徒たちの学習モチベーションをどうするかが大きな課題でした。

リメディアルは、「筋論」はむしろ有害です。また、ほとんどの人がノウハウを持っていません。大手の予備校も中小の予備校も、おそらく持っていないでしょう。おそらく公立高校にはノウハウを持っている先生(たとえば群馬のリーチロー先生)もいるでしょうが、優秀な先生は目立たないというか、目立とうとしないんですよね。(そういう先生にスポットライトを当てていく教科教育の大学の先生はさすがですね)

リメディアルでは「学習をすることは大切だ」なんて正論をいっても受け入れてくれません。受け入れてもらうためには、その人の人となりが大切ですが、当時の私には荷が重いものでした。だから、「できなかったことができるようになることで、自尊感情が生まれていく」という信念で当時は教壇に立っていたものです。

どのように教えるか=相手に理解させるかというスキルを身につけるため、英語教育だけでなく、認知カウンセリングや教育相談、心理学までいろいろな勉強会に出ました。そして基本単語を覚えるためには、DUO式がベストではないかと思い、「総合的学習の時間」(懐かしいな)で「英単語を覚えよう!」という講座を開き、そのときに作った英文が本書となりました。

現在、YouTubeのSアカデミーチャンネルで本書の解説をアップしていますが、今月から来月に削除する予定です。また、整序問題も無料で配布しておりましたが、現在は配布しておりません。解説や整序問題(アプリ使用)は有料化する予定です。学習者にとって無料は良さそうですが、無料だと「タダなので」と勉強しなくなります。そのために有料化します。

この1冊が完成するまで、いろいろな工夫がありました。定年退職された編集者Kさんからのアドバイスや(無理ともいえる;笑)課題をひとつひとつ解決したのが本書です。英語をやり直して学習したいという方は、本書をご購入なさるか、千葉市美浜区打瀬のSアカデミーにご入会ください!