Chief blog塾長ブログ

2021.11.06

速読力の基礎はリスニング

ここ4年間で10kg以上も太ってしまいました。そこで覚悟を決めて、12kgのダイエットに挑戦し、順調に体重が減ってきています。うん、目標まであと半分ちょっと。「正しいダイエット」とは体に負担をかけず、逆に体が楽になります。成果がでるとダイエットのモチベーションがあがり、ジムでのトレーニングに気合いが入ります。

ところが、英語ではいくら勉強しても成果が現れないことがあります。では、その英語の勉強方法は「正しい」のでしょうか。

英語の学習はlisteningが基礎にあります。listeningではprosody(どこを強く読むか・英語のリズム)に気をつけながら、speakingでそれを実践していきます。この両方の勉強が音読です。「子どもに語りかけるように音読しよう」「ニュースを読んで、視聴者に訴えるように音読しよう」と私は生徒にいいますが、それは相手に伝えようと思えば、prosodyを意識する必要があるからです。「お経読み」では音読の意味がないのです。listening→speakingは直線ではなく、らせん階段のようなもので、listening→speaking→listening→speaking・・・とぐるぐると回ります。

readingをするときに、頭の中に音声が聞こえてきませんか? 日本語でも構いません。文字を頭の中で音声にしているでしょう。これは、英語も同じです。つまり、「listeningに裏付けられた正しい音読が英語を早く読むための基礎」なのです。そして、文法を学び(この言い方も中途半端ですが)、単語を増やすし、速読のトレーニングを行うことが速読力アップの近道です。文法学習だけで、速読力がアップするはずありません。

私は英語教育を実践してきましたが、理論的なことはたいしては知りません。細かい理論的なことは大学の先生に任せればいいわけで、研究の「果実」をいただいて、それを実践の現場に自分なりに調理を続けることが現場の役割ですよね。だから私はシャドウイングはほとんどしませんが、重ね読み(オーバーラッピング)は多用します。

学校の勉強が大切なのは、listeningやspeaking、音読が必ずあるからです。そしてこれを、1年間(3年間?)も繰り返します。学校の勉強をおろそかにして、塾予備校だけで勉強をしても伸びないケースが多いのはこのためです。