Chief blog塾長ブログ

2023.04.26

授業の名人の共通点

授業を見学するときは、私は前から見ることがほとんどでした。生徒目線で見るのではなく、生徒の目の輝きや前向きになっている姿勢かどうかで、その授業の評価は可能です。生徒を引きつける授業が「名人」の授業です。

「名人」は

  • 生徒の理解状況を判断し、その場で対応する
  • 授業を通じて生徒から信頼される

という特徴があります。

理解の状況が分かれば、「理解していないところを厚く説明・演習」「復習が必要なところがあれば、その場で説明・演習」ということができます。生徒の変化に気づき、授業のポケットがあればできることなのですが、塾や予備校業界の中だと、できる人は極めて少ないでしょうね。生徒に対する「教授者的愛情」を持った上で、一人ひとりを意識したハンドアウトを作った経験が数年間(学年を一回りする必要あり)あり、小テストの採点や課題の提出(添削)をしていなければ、生徒の理解状況を気づけないからです。

これができる人が授業の名人です。「生徒の名前と顔が一致している」ことも大切です。名前と顔が一致していないなら、変化に気づけない。「髪の毛切った?」ではありませんが、変化に気づいてもらえると「見てもらえている感」を持てますし。

ちなみに、web上ではなにかと叩かれることの多い学校の先生ですが、2~3割の先生は授業が上手ですよ。本当に上手です。ただそういう先生は、表に出てきません。どうしてでしょうね。