Teacher introduction講師プロフィール

現代文・古典担当

小宮 将司KOMIYA

青山学院大学卒業。 神奈川県の大手学習塾で20年間、高校生の指導にあたる。公立高校から最上位の国私立高校まで幅広く担当し、「入試は大学とのコミュニケーションである」をモットーのもと、双方向性の授業を展開。高3東大クラスでは受講生の半数を東大・京大・一橋大の合格に導くなど、最難関大対策の指導にも実績がある。

休日の過ごし方を教えてください。

ひたすら体力回復に努めたい…ところですが、教材研究やテキスト作成、次週の授業準備などをすることが多いですね(笑) 
一時期イタリアンやフレンチを作ることにハマっていたので、たまに作ることもあります。得意料理はアクアパッツァです。
連休が取れれば、家族で旅行にも行きますね。ドライブも好きです(大学時代から数年前までずっとMT車に乗っていました)。

教材研究に使用しているものは何ですか?

毎年出版される『全国大学入試問題正解(旺文社)』は当然のこと、過去30年分の各大学の問題を通じて、多くの作品や出題傾向に触れています(ほぼ読書状態です)。
また、様々な学習参考書にも目を通して(本屋さんの書棚を一見すれば、新刊はすぐにわかります)、他の先生方がどういった指導をされているのか参考にすることもあります。
今はオンライン環境がありますから、気になる大手予備校の先生については、首都圏や関西圏問わず映像で受講することもあります(新人の頃は、予備校の校舎で受験生と一緒に授業を受けました)。
さらに、現代文は前年度の夏~当年度の春に出版された新刊からの出題も多いので、自分の知見を高めるためにも、読書は欠かせないですね。古文も有名作品は読んでいますから、本棚がいくつあっても足りません笑

国語(全般)の中で、好きなフレーズはありますか?

禅の代表的な公案の一つに、「隻手の声」という言葉があります。「両手を打つと音が出るが、片手で鳴らす音は心の耳で聞かなければならない」という意味です。
これを高3時の予備校の先生から「入試問題には必ず相手(文章の書き手・作問者)がいるから、その人の声に耳を傾ければいい音が鳴る(=わかる)」、という解釈で教わりました。
入試も結局は相手とのコミュニケーションですから、文章に謙虚に向き合う姿勢を生徒には持ってもらいたいですね。

学習のコツを教えてください。

「隻手の声」の通り、「相手が何を言いたいのか十分に理解する」ことが前提です。そのためには、「相手(=文章の作者)の発する単語や表現(評論用語・古文単語、文法など)」を知らなければなりません。
また、「作問者の質問」にも丁寧に答える必要があります。初めのうちは正確に答えることは難しいですが、真摯に、地道に取り組んでいくのが結果的に近道かと思います。
勉強に「コスパ」を求めるのは、一定の水準に達してからだと思います。時間をしっかり取って考える姿勢が大事ですね。

最後に、10年後はどのようになっていたいですか?

ちょうど今社会人人生の折り返しまで来ていて、前半の20年間は大手学習塾職員として指導・校舎運営・事業部運営に携わってきました。
後半の20年は予備校講師として教務力で生徒の学力向上に貢献していきたいので、引き続きより良い指導を考えながら過ごしていきたいですね。