Taimatsuたいまつ

2022.10.04

Sアカデミー通信『たいまつ』(3号)より

塾内通信を書くのは楽しいですね。生徒の顔を思い出しながら、メッセージとして書いています。今日は「第3号」の一部を紹介します。

『勉強の仕方が分からない』という相談というか、ぼやきというか、クレームというか、を受けることが多くあります。しかし、これを変換すると「自分は勉強したくありません。でも「したくない」ともいえないので、、、」となります(笑)

相談されて困ることがあります。はっきりいうと相手を傷つけるし、何も解決にならない。その一方で、まともに取り合っても何の解決も生まない。その代表的な相談が「勉強の仕方が分からない」です。
たとえば、です。

  • 将棋が強くなりたいのですが、どうすればいいですか?

と尋ねられたら、「まずは指せ、話はそれからだ」といわれるでしょう。駒の動かし方や駒組みは教えられても、実際に将棋を自分で指さない限り、強くはなりません。将棋を見るだけの人もいますが、それでは100%強くなることはない。見ているだけ、解説を聞いているだけだと、気分は「藤井竜王」になっても、実力はついていません。
強くなるには、自分で指さなければならない。笑ってしまうくらいに惨めな負け方をすることもあれば、「おぉ、会心の棋譜だ!」と喜べることもあるでしょう。ただ、圧倒的に「惨めな負け方」が多く、それをバネにして将棋を指し続ければ上手になるし、指すことを辞めれば「そこまで」になります。

前置きが長くなりましたが、勉強も全く同じです。

  • 勉強の仕方が分からない。どうすればいいですか?

まずは、勉強しなさい。授業の復習でも、単語を覚えるでも、基本的な計算練習でも、まずは何でもいいから自習室で勉強しましょう。1日や2日間ではダメです。そんな短期間で何かしらの「コツ」が分かるはずはありません。「コツを教えてください」といわれて、答えられる人はいません。「塩こしょう少々」の「少々」は経験の中でしか身につきませんから。

そしてこれからは、「勉強しなさい!」と保護者の方にいわれても、「勉強の仕方が分からない」といわないこと。(特に中学生) 正直に、「勉強なんてしたくない」といいましょう。自分がしたくない理由を正当化するために「勉強の仕方」を利用するのはやめましょう。

黙って1ヶ月は勉強する。話はそれからだ。