Chief blog塾長ブログ

2026.01.12

中学生の学年別学習内容(英語)

中学1年生英語学習
【学校での学習】

中学英語の出発点となる1年生では、英語の音と文字の関係を理解し、英語を使って「伝える」「理解する」ための基礎を築きます。まずはアルファベットや発音、簡単な挨拶、自己紹介などのやり取りから始め、be動詞や一般動詞、疑問文・否定文といった基本文型を習得します。学習内容は、身近な話題(学校生活、家族、趣味、天気など)を中心に構成されており、「知っていることを英語で言ってみる」活動を多く取り入れます。授業では音読やペアワークを通して発音やリズムを身につけ、英語の音の流れに慣れることを大切にします。文法や語彙だけでなく、聞く・話す・読む・書くの4技能をバランスよく伸ばし、英語で表現することへの自信を育てます。英語を「勉強する教科」ではなく、「使って通じる言葉」として感じることが、この学年の最も大きな目標です。

【当塾の重点項目】

中学1年生で学ぶ内容は決して多くはありません。しかし、外国語として初めて英語を学ぶこの時期は、英語の「語順」を正しく体得し、疑問文や否定文の作り方、助動詞の使い方といった英語の基礎を丁寧に学ぶ極めて重要な時期です。当塾では、これらの学習を通して、主語・目的語・補語といった文の骨格を意識させ、名詞・動詞・形容詞・副詞といった品詞の役割を理解させます。この基礎的な理解が、中学2年生で学ぶ抽象度の高い文法事項につながっていきます。

中学2年生英語学習
【学校での学習】

2年生では、1年生で築いた基礎をもとに、英語を使って自分の考えや気持ちをより明確に表現できるようにします。学習内容は、比較・助動詞・不定詞・動名詞など、表現の幅を広げる文法事項が中心です。授業では、文法理解と実際の運用を結びつけることを重視し、ペア会話やスピーチなどのコミュニケーション活動を多く取り入れます。英文読解では、物語文や説明文など多様なジャンルの英文に触れ、内容を正確に理解し、要点をつかむ力を育てます。英作文では、与えられたテーマに対して自分の意見を簡単な英文で表現する練習を行います。この学年では、文法力と表現力の両立を図り、「伝える英語」から「考えて使う英語」への発展を目指します。

【当塾の重点項目】

中学2年生で学ぶ文法は、名詞(主語・目的語・補語としての働き)や動詞の考え方、さらに現在完了や受け身といった抽象度の高い内容が中心になります。この学年の英文法は、高校受験や高校英語につながる非常に重要な単元です。中学1年生で学んだ「疑問文だからbe動詞が文頭に移動する」といった、形として見えやすい文法とは異なり、「なぜその形になるのか」という考え方の理解が求められます。たとえば、不定詞の名詞的用法や動名詞を単に「〜すること」と暗記するだけでは不十分です。当塾では、それぞれが文中でどのような役割を担っているのかを意識させ、構造的に理解することで英語的な感覚を身につけていきます。また、中学1年生で理解が不十分だった内容も丁寧に振り返り、土台を固めながら学習を進めていきます。

中学3年生英語学習
【学校での学習】

3年生では、中学英語の総まとめとして、これまで学んだ文法を整理・統合し、実際に使える英語力の完成を目指します。現在完了・関係代名詞・分詞などの発展的な内容を学び、長文読解や作文、スピーチ活動を通して、自分の意見を論理的に述べる力を養います。高校入試を見据え、英文の構造を正確に捉えながら要点を読み取る読解力と、筋道の通った文章を書く表現力を磨きます。また、リスニング力とスピーキング力の強化にも取り組み、4技能を総合的に運用できる力を育てます。「英語で考え、英語で伝える」姿勢を確立することが、この学年の目標です。

【当塾の重点項目】

中学3年生では、関係代名詞などの文法項目に加え、SVO+to不定詞といった高校受験で頻出する重要構文も重点的に学習します。夏休みまでに中学内容を一通り終え、秋以降は単元別の問題演習を通して、理解の「抜け」や弱点を洗い出します。冬にかけては語彙力の強化とともに、「整序問題」や「正誤問題」を中心に演習を行い、英語を処理する力、いわば「英語的体力」を養います。その結果、冬休みには読解力が大きく伸び、英作文(ライティング)においても上位レベルを目指せる状態になります。高校受験は学校ごとに形式は異なりますが、文法問題で問われるポイントには共通点があります。当塾では、その頻出分野を直前期に重点的に演習し、万全の状態で受験に臨めるよう指導します。

2025.12.31

効率よりも、人間的な関わりを大切にしたい

たまには、Sアカデミーらしい「少し面倒くさい」話をします。

当塾に合う生徒・保護者の方は、ひとことで言えば「人間が好きな人」です。これは学生スタッフも同じで、人間が好きな卒塾生がスタッフとして残ってくれています。だから中学生から質問があれば、その場で手を止めて話を聞きます。受験学年の生徒には、一人ひとりにメッセージカードを書き、手渡します。(今年の中学3年生は、10枚以上のカードを受け取っています。)――そんな学習塾です。

一方で、当塾に合わない生徒・保護者の方は、「教育にタイパやコスパを求める人」です。
そもそも教育と効率は、根本的に相容れないものです。
「効率的に勉強したい」と言われても、そんな都合のいい方法があるなら、世界中の教育はとっくに変わっています。
また、「教育的陰謀論」を求められても困ります。コスパは、しばしば誰かの犠牲の上に成り立ちます。誰かの犠牲の上に成り立つ教育など、存在しません。

「人間が好きな人」には、一つだけ注意点があります。
自立した自己がないと、自己犠牲に陥る危険があるということです。
相手のために無条件で何かをしようとするのではなく、「自分にできる範囲でサポートする」ことを大切にしてほしい――そんな思いで、生徒にもスタッフにも伝えています。

だからこそ、職員室での雑談タイムや、仕事終わりの食事会のような時間を大切にしています。
私はそうした場で、スタッフの話をじっくり聞き、お互いに「自分たちにできること・できないこと」を語り合う――そんな“組田塾”の時間を大切にしています。

世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな教育業者があります。
保護者の方にとっては、お子さまに最善の選択肢を考えることが大切でしょう。
しかし、当塾に合うのは、「お子さまに人間的な関わりを大切にしてほしい」と願う哲学を持ったご家庭のお子さまです。

2025.12.15

塾の倒産を考える

また、学習塾の倒産に関するニュースが報じられました。責任のなすり合いをしているようですが、ここで学んでいた生徒の皆さんへの影響が最小限であることを祈っています。

「少子化が原因」では語れない問題

今回の話題を「少子化が原因だ」「募集の仕方が悪かった」といった表面的な要因で片づけるつもりはありません。
(ちなみに当塾は株式会社共進の一部門として運営しており、きわめて健全な経営を維持しています。)

むしろ考えたいのは、
「保護者の方はどのような学習塾にお子さんを預けたいと思うのか」
そして
「一部の学校が授業を学習塾や予備校に委託している現状は本当に適切なのか」
という点です。


資格も免許もいらない、参入障壁の低い業界

学習塾という業種は、資格も免許も不要。スーツを着ていれば教育の専門家に見えてしまう世界です。
営業的に生徒を集め、経営が成り立てば「成功」といわれる。
個人塾は代表者の個性が前面に出ますが、大手ではその顔が見えにくくなります。

「教育を知らなければ、建前で話せばいい」──そんな風潮もあります。
進路指導では人間の成長を考えず、偏差値だけを見て「この高校を受けましょう」と言えば済む。
授業が苦手なら演習を増やせばいい。宿題を多く出せば「やっている感」は出る。
それで“教育”を語ることもできてしまうのです。


生徒が集まらなければ、どんな理念も消える

どんなに理想を掲げても、生徒が集まらなければ塾は消えていきます。
参入障壁が低い分、撤退障壁も低い。静かに消えていくのです。

そのとき、教育理念も進路指導も、授業の巧拙も関係ありません。
生徒が集まらなければ終わり──それが現実の学習塾です。
いわば、「私立高校の劣化版」のような構造が、業界には存在しています。


塾にも「カラー」がある。でも嘘はつかない方がいい

塾や予備校にはそれぞれの“カラー”があります。
教科に軸足を置くのか、教育理念に軸足を置くのか、あるいは営業に軸足を置くのか。

ただし、営業中心でありながら
「子どもの教育を第一に考えます!」
というようなきれいごとのコピーを掲げるのは嘘です。

教科中心なら、「教えることで本当に学力が伸びるのか」を問い直す。
教育を軸にするなら、「自分は属人的な学習塾なのだ」と自覚する。
営業と教育の両立は簡単ではなく、その逆もまた然りです。


「対策」に頼らないこと

保護者や生徒の方々にもお伝えしたいのは、
「対策」にばかり頼らないほうがいいということです。

過去問演習は意味がありますが、
大学の先生が「塾に対策されるような問題」を出すでしょうか?
それは大学を過小評価しすぎです。

大学が求めているのは、
「しっかり勉強してきた高校生」であって、
「対策をこなしてきた高校生」ではありません。

実力が伴わないのに“対策”でゴールを目指すのは、そもそも無理があります。


学校の先生は、実はとても優秀

私はこれまで学校と塾の両方を見てきました。
あくまで個人の経験ですが、学校の先生方は総じて優秀です。

ニュースで取り上げられるのは一部の“変わった先生”ばかりですが、
どの学校にも素晴らしい先生が3割はいますし、
さらに「安心して子どもを任せられる先生」が5割はいます。

中高生という扱いの難しい年代を、少人数の教師が教育し、
修学旅行や遠足では「添乗員+教育者」として安全に導く。
不測の事態にも冷静に対応するからこそ、事故がないのです。


子どもを守る最後の砦は「学校」

超少子化の時代、多くの塾や予備校はこれから倒産・縮小していくでしょう。
しかし、その中でもいちばん子どもを支えてくれるのは学校です。

だからこそ、学校の先生方の人数を増やし、
一人ひとりに余裕を与えて、
放課後や夏休みの補習を学校内で完結できる体制を整えること。
それが、これからの教育に最も必要な改革だと思います。

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