Chief blog塾長ブログ

2021.01.18

テストで大切なことは、妥当性

試験が終わると、試験の善し悪しが必ず話題になります。塾や予備校の講師の皆さんはとてもよく見ていますね。嫌みではなく、英文の質がいいだとか悪いだとかスゴいなぁと感嘆してしまいます。私は、自分の母語である日本語の「質」さえ、よく分かりません。(昔、本多勝一の『日本語作文の技術』は読んだけど)

細かく見ている先生方にけんかを売るようになってしまいますが、先生方のいう「試験の質」はそこまで大切なことなのでしょうか(無視していいとはひと言も言っていません、念のため)。試験とは、妥当性(=学力のある生徒は高い点数・低い生徒は低い点数になること)が大切です。英文の善し悪しが第一ではないと思うのですが、どうも私は少数派のようです。

学校では、定期テストの作成者は、輪番であることが多いはずです。そうすると、テスト作りの上手な先生もいれば、修行途中の先生もいます。問題の「質」からいえば、大きな差があります。しかし、学力の高い生徒・準備をしっかりとしている生徒は、どんなテストでもいい成績を取りますし、低い生徒の成績はやはり芳しくありません。

どんな試験でも、学力が高ければ高い点数は取れるし、低い生徒は低いのです。

だったら、学校や塾予備校で目指すことは、学力をアップさせること・学力をつけること。これ以外に、どんな正義があるのでしょうか(特に塾や予備校)。小手先のテクニックで点数が取れるテストは問題ですが、単語を覚え、文法を使えるようにし、長文に取り組み、英語力をつけていけば、今回の共通テストはそれなりの点数が取れると思うんですよね。

まずは受け持っている全ての生徒の学力をあげろ。試験の批判はそれからだ。