Chief blog塾長ブログ

2021.09.12

『「意味順」ドリル1・2』をご恵贈いただきました

中学校1年生を教えていると、英語力アップのためには語順(意味順)の理解が欠かせません。「主語」があり、「動詞」「目的語・補語」「副詞」という語順を体得しなければ、中学2年以降には『なんとなく理解』という、単語と単語で意味を推測する可能性が高いのです。「なんとなく理解」でもある程度の点数がとれることもあり、学習している生徒は「自分が語順を理解していません」といえず、そのままの状態で高校生になってしまう生徒も少なくありません。

語順を理解させたくても、中学1年生では、「主語」「動詞」「目的語・補語」「副詞」という品詞もなかなか使いにくい。それを本書では「だれが」「する/です」「だれ・なに」「どこ」「いつ」とし、その「ボックス」に英語を書き込むことで、語順が理解できるようにしています。しかも、日本語も優しい言葉遣いになっており、著者の奥住先生のお人柄が出ています。

疑問文の時には、「だれが」の左側に「はてな」というボックスが出てきています。「意味順」が出てきた数年前(10年以上かな?)には、ここを「玉手箱」としていてそのボックスの役割が理解できなかった人も多かったでしょうが、今回の「はてな」とすることで、「疑問文の時には、ここを使う」というメッセージにもなっています。このような言葉遣いは、中学校で英語を教えてきた奥住先生ならではの工夫ですね。

ちなみに、9月からSアカデミーでは中学1年生の英語講座を始めたのですが、語順をベースとして授業を行っています。Sアカデミーに来られない中学1年生にとっては、英語力のベースを作ってくれる良書ですね!