Chief blog塾長ブログ

2018.02.21

授業で許せないこと

授業で許せないことは、
真剣でないことです。
特に、私語。これは許せません。
(教員時代から、私語は許していません)

1回の授業は、その場でトントンと進めるのではなく、
それなりに準備をします。
短いときに1時間、長くかかるときには2~3時間をかけます。

誰のためかといえば、それはもちろん、生徒の学力を上げるためです。

私語をすれば、
本人以上に、その周囲の集中力を削ぎますし、
授業者のやる気も失わせます。

宿題をしてこないのは、本人にツケが返ってきますが、
授業中の私語は、罪もない周囲にもツケが回ってきます。
だから、私語は許せないし、
私語を止められないなら、
塾を辞めてもらいます。

自分の学力をどうしても伸ばしたい!
という生徒さんのためなら準備はするし、
質問にも喜んで答えます。
しかし、馴れ合いできているようなら、
たとえ経営的に安定したとしても、
私はそんな塾はまっぴらです。

2018.02.19

「テスト対策」は有益?有害?

「定期テスト対策」を希望されることも多い。

大手学習塾の元社長さんから、
「過去の定期テストをコピーして、それを提供するといいよ」というアドバイスを受けました。
そして、実際にコピーして次学年にその話を伝えると、
「定期テストのコピーを下さい!」と頼まれることが多くありました。
やはり、ニーズがあるということでしょうか。

ところで、
どうして生徒は定期テストのコピーが欲しがるのでしょうか?
入試に比べれば、定期テストの範囲はとても狭く、
出題者=授業者なのですから、入試のような「過去問対策」なんて必要ないはずです。

同じ問題が出たら、労せずして点数を取れるからでしょう。

この「過去問を渡すこと」というのがとてもやっかいです。
過去問を渡したら、学習内容を理解するのではなく、解答を覚えるでしょう。
これでは、学力はつきません。

もし同じような問題が出題されれば、点数は上がるけど、
実力をつけなくても点数が取れる体験を生徒がしてしまう。
そして、違う問題が出題されれば、
学力もつかない「学習」で終わってしまう。

つまり、定期テストの過去問を生徒に渡しても、
生徒にとってよいことなんて全くない。

定期テスト対策とは、
2~3ヶ月間に学習した内容を復習する機会=自学の機会を与えることです。
日常で学習してこなかった生徒が、
直前に2~3時間ほど授業を受けても意味はありません。

もちろんですが、
コピーをした以前の定期テストは、全て廃棄しました。

2018.02.02

少人数クラスの良さは、生徒把握です

Sアカデミーの授業のちょっとしたヒミツを。

少人数クラスの良さというのは、
生徒の弱いところ、強いところを把握した上で、
授業ができるということです。

模試の結果で私たちが見るのは、
偏差値や○○%合格、という数字だけではありません。
どのポイントを間違えているか、という点です。

たとえば、10月の段階では、
古典と作文のできがあまりありませんでした。
そこで、国語の講師と話し合い、
11~12月にかけて、古典と作文を中心に授業を行いました。

その結果、1月の模試で、
国語の成績がかなり上がりました。

全体ではなく、個人のレベルでも行います。

本日、青山学院高校に合格した生徒さんは、
授業をしていると英語の理解はとてもできています。
しかし、なぜか駿台模試の成績が伸びません。
その一方、公立高校用の模試ではいい成績を出す。

彼女のウイークポイントは単語でした。

そこで、12月から始めたのがこちら。

「フレーズで覚える英単語1400」
http://www.amazon.co.jp/dp/4578221024

3週間ほどで完成させたところ、
「長文問題で分からない単語がほとんどなくなった」
と話していました。

少人数クラスのいいところは、
授業のしやすさだけではありません。
全体と、そして一人ひとりのウイークポイントに
気づけるということです。