Chief blog塾長ブログ

2019.11.05

英語民間試験や共通テストについて

英語民間試験の導入が延期となりました。正直、ホッとしています。

そもそもの制度設計が無理筋だっただけでなく、それが受験生にとって大きなマイナスになることが火を見るよりも明らかでした。今の政権を選んだ成人がひどい目に合うのならそれは自業自得でしょうが、大人が選んだ政権で、若者が不利益を被る構図はいいものではありません。

実施延期をすすめてきた多くの関係者の方に心から敬意を表します。

 

それだけではありません。

 

現高校2年生から実施される予定である「共通テスト」もかなり無理があります。

その中でもいちばんの問題は「記述式問題」である。これは問題が山積していますけど、あえてひとつに絞ります。

  • 採点のアルバイト(おそらく素人)が、2週間で50万人分(数国3題ずつ)を採点できるはずがない

面接でさえ、「公平性」には疑問が残ります。しかし、面接を行うのはそこの学校の先生なので、覚悟を持って行っています。しかし、共通テストの採点はアルバイトです。模試なら、「これは採点ミスだね」で終わることもできますが、本番の試験で「採点ミスだね」は許されません。

「採点します!」と手を挙げたベネッセは、いやぁ、よく手を挙げられたなぁと。無理な道を突き進んでいるベネッセはどうなっていくのか深く心配しています。