Chief blog塾長ブログ

2020.03.11

講師に求めている「力」

おそらくですが、Sアカデミーはほかの塾や予備校と違います。小規模でやっていることもあり、「こだわり」を出せています。たとえば、少人数授業。中学生は、最大人数が14人です。そして、学年ごとに1クラスしかありませんし、入会テストもありません。「成績別に分けないのか?」と尋ねられることもありますが、分けません。分ければ伸びるという誤解もあるようですが、中学生という発達段階では、成績別に分けるメリットとデメリットを考えると、デメリットの方が大きい。「自分は能力が高いんだ」「自分はバカだから」と中学生が感じるのはあまりよろしくない。ようやく多様性が認められる世の中になってきた=ある能力に得手不得手があったとしても共存する世の中になってきたということです。

もちろん、勉強しない生徒をそのままにしておくというわけではありません。前提として、「学ぼうとする意欲のある生徒」さんに入ってもらえばいい。勉強が得意だろうと不得意だろうと、学ぼうという気持ちがあったり、自分を高めようとする意思があったりすれば、学力は問いません。14名という超少人数であれば、それでも授業は成立します。

「それは理想論だよ」と嘲笑する人にはさせておけばいい。世間的に「底辺校」と呼ばれる学校で教員人生の多くを過ごしてきた私は、多くの生徒が「本当は勉強ができるようになりたい」と思っていることを知っています。そして、本当に勉強ができる生徒は、周囲に学力の低い生徒がいたとしても、学べます。これは間違いない。授業では「肝」を学び、苦手な生徒には基礎的な問題を、得意な生徒には発展的な問題を渡せばいいだけです。

もちろん、高校生になれば、学力段階で分ける必要があります。

自ずと、講師に求める力は他塾とは異なります。

いちばん大切なのは、目の前の生徒の学力的成長・人間的成長を願えるという「教育的愛情」を持っているかです。ちなみに、中学生の数学を担当するのは千葉大学医学部の学生(しかも3年間の卒業まで受け持ってもらいます)なのですが、「あなたに似ている後輩を紹介して」と頼んでいます。その結果、「いいお医者さんになるだろうな」というような毎年、似た雰囲気の講師が数学を教えています。

高校生を教える講師も同じです。

私はその先生方の政治的な姿勢は全く意識しません。ツイートだって、規制することもしない。お願いすることもしない。規制したり、お願いしたりしなければならないような講師と契約したいとも思わない。「教育的愛情」を持っていれば、それでいい。若いときは尖るのが普通だし、年を重ねれば全体的なことが見えてくる。若さで生徒を引っ張る時代を経て、みなさんいいベテランになります。「教育的愛情」を持っていれば、自分を高めるし、サポートできなかった生徒に対する「心の十字架」から「should have doneリスト」を考えることで成長していきます。

生徒は正直です。その先生の人となりをよく見ています。「教育的愛情」を持っている先生のクラスは、生徒がやめず、増えていきます。生徒がどんどんやめていくクラスは、講師の何かしらが違うのでしょう。塾としての「体質」は同じなのですから、土俵には全く差がありません。多くの中学生も高校生も、安心感の中で学べることは大切なことじゃないかなぁと私は信じて疑いません。

Sアカデミーも「黎明期」が終わりました。この4月からの講師は、過去4年間の中でいちばんいい講師が集まっています。ホントにいい先生に巡り会えたなぁと思っています。中学生も、高校生も、そして既卒生も、1回授業を受ければ、その良さが必ず分かります。

自分の人間的な成長と学力的な成長、そしてすばらしい先生方との出会いが海浜幕張にあります。3月15日(日)、3月22日(日)にある体験授業はお気軽にお越しください!(043(306)9241)