Chief blog塾長ブログ

2020.10.26

自分の人生は自分で決める

高校、学習塾とふたつの異なる「教育業界」で働いていて、感じることがあります。

  • 生徒たちは、大人が思っている以上に人生について考えている。

大人が思っている以上に、多くの情報を得ています。もちろん、進路を決めるにあたって、大人から見ると進路の見方が浅いことも少なくありません。しかし、必死に自分にとっての「最適解」を見つけようとしています。

この時期になると、高校に勤務していたときの面談を思い出します。彼女は成績もとてもよく、農家を営んでいた保護者は「薬剤師になって欲しい」という希望がありました。そして、彼女自身も「薬学部に行きたい」という希望が高校2年生まではありました。しかし、高校3年生になって「音楽の道(トロンボーン)に進みたい」と考え、音大を希望します。「安定した仕事に」という、農業に携わってきたお父さん・お母さんの気持ちも、そして現実も見て、じっくりと考えての決断でした。薬学部の指定校推薦が取れる成績だったのですが、彼女は私立の音大に進み、現在はとあるオーケストラに所属し、活動を進めています。

もちろん、自分で決めるといっても、大人としての判断で許していけないこともあります。自分の可能性を広げるためのアドバイスも必要でしょう。しかし、自分の人生は自分のものであり、その決断は生徒が自分でするべきものです。大人の役割は、生徒のサポーターなのですから。