Chief blog塾長ブログ

2021.08.30

私立高校の選び方

中学3年生に「お勧めの私立高校はどこがありますか?」と尋ねられることがあります。相性の問題も大きいので、「ここがお勧め!」というのはなかなかありません。ただ、次のようなことはいえます。

  • 大規模校vs小規模校

大規模校は施設も充実しているが、先生方とのつながりは強くない。その一方、小規模校は施設は充実していなくても家庭的な雰囲気があります。どちらの方がいいのか、自分に合う方はどちらかをまずは考えて下さい。

次のような企業に皆さんは就職したいでしょうか?

  1. 自分の会社の看板商品を、他の会社に製造してもらう
  2. 社長がその会社出身ではなく、他社からやってくる
  3. 毎年のように社員が退職していく

きっと、その会社の評判はよろしくないですよね。製造技術がないの? どうしてプロパー(生え抜き)社員が社長をしないの? なんで退職???。おそらく、一般企業でこのような状況であれば、危機的です。

これを私立高校の当てはめてみるとどうなるか。

  1. 学校の先生が補習をせずに、塾や予備校に丸投げ(塾予備校の先生による「学内予備校」も含む)
  2. 校長先生が、公立高校や他の私立高校からやってくる
  3. 毎年のように先生の募集をしている

公立高校に比べて、私立高校はイメージ戦略が上手ですね。たとえば、学校案内のパンフレットは、おそらくプロのデザイナーが作っているクオリティがあります。(公立高校は、印刷所と先生方とが作っています) そういうイメージで選ぶのではなく、そこの高校にいる先生の様子や、先生方の働きやすさを意識して高校選びをしてみたらどうかなぁと私は思います。

もちろん、それ以外の視点、たとえば部活動や距離的な問題もあるでしょう。そういう視点で選ぶ人が間違いだといっているわけではありません。求めるものが明確ならば、それは大切なことです。ただ、「私立高校をどう選ぼうか」と悩んでいる人に、こんな視点で考えてみたらどうでしょうか、ということです。