2022.06.14
今年の夏期講習は、私が書いた2冊の参考書を使って「超基礎からの英文法講座」をはじめます。使用する2冊は次の通り。
『やさしくわかりやすい英文法』の執筆について
同書は、参考書を書くために原稿を書いたのではなく、教員時代に作ったプリントを遂行した原稿が基礎になっています。目の前の生徒を意識して作られており、実際にそれで成績が伸びた教材です。
特徴は、SVから始めていないということ。これはかなり驚かれます。ただね、英語の超基礎から学ぼうという高校生は文型からはじめても途中で分からなくなります。
この2文をSVC、SVOを勉強したからといって、理解できないのではないでしょうか。少なくとも私が対面で教えてきた生徒は、理解しにくかったのです。日本語にしろといわれれば日本語にできましたが、「フィーリング理解」から脱却できないのです。「フィーリングで分かった気になる」ことを避けるために文型からはじめているのに、文型学習で例文に出す英文とその後に出てくる英文とに大きな差が出ているために、分からなくなってしまうのです。教材を作る側は、「最初に文型を行うことで、次からの英文理解に役に立つ」と悪気がなく思うのでしょうが、実際に勉強している側は、「最初に文型を勉強した意味ってなんなの?」と思ってしまいます。
それは、学習者が名詞句の発想が持てていないからです。
中学生の教科書の文ならば、( Today ) many countries have developed their own unique lunch culture. ( For example ) , Mumbai in India is famous for its lunch delivery service. このように色分けをするだけで分かりやすくなるでしょう。名詞句はできるだけシンプルに教えた方がいい。まずは大枠から教えて、徐々に細かいところにいくことが、生徒のモチベーションキープの基本です。生徒の多くにとって英語は受験の手段であり、細かいことはどうでもいいわけです。私がexcelを使うのは、自分が必要とする関数が分かればいいわけで、全体像など必要ないのと全く同じことです。それに生徒は、英語以外にも勉強しなければいけないことが多いのですから、優しいウソだろうがなんだろうが、できるだけシンプルに教えた方がいいと私は思います。
名詞句という「かたまり」を理解してから、文型を学ぶと、「あ、分かった!」という感覚が持てます。この感覚を持てるようになったら、英語学習に積極的になっていきます。
この講座、昨冬に「英語が分からない」という生徒を集めて、テストケースと思い、勉強しました。そのときの生徒の感想の一部です。
次は、みなさんの番です! 私たちの強みは、講師と生徒との距離が近く、お互いに名前と顔が一致するところです。「苦手な英語をどうにかしたい!」という高校1・2年生の皆さん、お待ちしております!
Sアカデミーの夏期講習案内はこちらです。