Chief blog塾長ブログ

2023.04.12

「高1ショック」と「高3ショック」を乗り越える

英語でよくいわれる「高1ショック」。中学校と高校の教科書の作りが異なるので、高校1年生になったときに戸惑い、英語が分からなくなるので「高1ショック」と呼ばれることがあります。

中学校の教科書は、「教科書で」教えるタイプが多く、コミュニケーション活動や英語と作り出して発表するなどのアクティビティが多く含まれていますが、高校の教科書(コミュニケーション英語)は「教科書を」教えることに比重が置かれています。そのため、英文が長くなりますし、教科書の本文も論理展開があったり、時間的経過があるなど、中学校の教科書(通常レッスン)とは異なります。

高1ショックを感じた場合には、英語の語順と「名詞句」を意識することが大切だと私は思います。 SVOCと文型を学ぶことも大切ですが、ショックを受ける高校生は、「S/V/O/Cって何?」の状態なので、SVOCの定義を勉強する前に、「名詞のグループ」から入りましょう。SVOCを学ぶときには、きわめてシンプルな英文で学びますが、教科書や模試に出てくる英文は複雑になります。ここが「ショック」の原因のひとつです。解決するためには、「名詞のグループ(名詞句)」を意識することが最善だと私は思っています。

「高3ショック」とは、「高校入学の理系の生徒が高校3年生で数学が終わらない」ことにショックを受けることです。(勝手に私が作りました)

中高一貫校の生徒は中3からⅠAを学び、高1でⅡBに入りますが、高校受験組は高1でⅠA、高2でⅡBを学びます。二次関数や三角比で???とならなくても、ⅡBを学び始めるのが、学習のモチベーションの低いときの高2・4月です。そして、受験を意識し始める高2の秋からⅡBを勉強しなおしても、中高一貫校の生徒はこの時期に数学Ⅲを勉強していますので、高3になったときにはもう埋まらない溝が中高一貫の生徒とできてしまっています。中高一貫校の生徒と高校入学の生徒は、文系受験ではあまり差が出なくても、理系受験では差が出てしまうのはこのためです。そのため、理系を意識する人は高校1年生から、できたら英語と数学、両方が無理ならば数学だけでも積極的に勉強していきましょう。

英語は「ごまかし」がききますが、数学は「ごまかし」がききません。数学は準備に時間がかかります。