Chief blog塾長ブログ

2023.04.20

AIと共存できる教育は「達成感」「自尊感情」がベースになる

Chat-GPTが話題になっています。私もいろいろと使っていますが、便利ですね。教材の内製化も近いうちに可能になりそうです。

仕事で昨日まで韓国のソウルに行きました。車に乗っていると、白と黄色のナンバーに加えて、青色のナンバーがありました。これは、電気自動車だそうです。もちろん、大半が青ナンバーではないのですが、日本よりは少なくとも多いという印象でした。すると、こんな記事が。。。

あら。こういうことだったのか。会った人が電気自動車のバッテリーに詳しい方だったのでレクチャーを受けたところ、正直、目眩がしてきました。この日経クロステックにあるように、LGを始めとするメーカーにはアメリカが工場誘致をしており、ここ3ヶ月で株価も3倍になるほど急成長しています。私の世代では「韓国製品」というと、「質があまりよろしくない」という印象を持っていることも多いと思いますが、現状は全く違うようです。電気自動車の部品でもっとも大切なバッテリーのシェアもさらに広がっていくとの見通しです。

Chat-GPTを使ってレポートを書くとか、書かないとかという話が小さく感じてしまいます。いやいや、どうして不安に思うところがそこなの。便利なツールができたからそれを使いたい人は使ってもいいが、後々にもっと高い「税金」を払うようになるのですから。「張りぼて」の能力など自分がいちばん分かるわけで、大学時代の学びで伸ばすべき能力を伸ばせなかったら損をするのは本人です。そしてその「張りぼての能力」に対する税金を払ったときに始めて、自分の「楽」を後悔して、AIとの共存するための学びを始められるのではないかと私は思います。

英語と数学が重要だということは、おじさんにはよく分かります。でも、少年時代にそれが分かったかというとよく分からなかったのではないかな。

学びの目的は自分の世界を拡げることです。そして、結果的に成績も伸びるし、志望する高校や大学には入れる可能性が高くなります。この学びを長期的に若者が取り組むためには、分かるようになったという「達成感」と自分も社会の一員であるという「自尊感情」が必要です。その「達成感」と「自尊感情」をベースとして、自分の世界を拡げていく教育がAIと共存できる人間を育成できるのではないでしょうか。